2004/03/01

千葉:ホテル ノルマンジーの家

室内

最初に知ったのは多分、7年位前の土曜の朝の旅番組。その間もなく一度お泊りしに行き、なんと素敵な処なのかと感嘆した想いはずっと消えず、今回また念願叶って訪れることが出来ました。
千葉の大多喜町のハーブアイランドまで渋滞に巻き込まれつつ辿り着き、車を降りた途端、心地よい空気に包まれました。
3時チェックインで通された部屋はA室フェカン。全10室の部屋にはそれぞれフランス北部ノルマンジー地方の町の名前がつけられています。前回はJ室オンフルールだったのでそれ以外だったらいいなあと思っていました。
フェカンは、素焼きのタイル床ととハーフチェンバーの壁がシンプルなお部屋で温かみのある雰囲気です。実際は春とはいえとても肌寒い気候だったのですが、備え付けのガスストーブが強力に温めてくれました。

フランス窓の外には、木立が見え、リゾート気分を満喫できます。
広い部屋は、クローゼットやTVの台で上手く入り口のドアから視界をさえぎってます。右側のドアはバスルーム。お部屋に入るなり、アロマランプで炊かれたエッセンシャルオイルがふんわりと香って安らぎました。
ライティングデスクにあるホテル案内には、ハーブアイランドの創始者の苦労話が。紅茶も作ろうとしていたんですねえ。
お部屋に備え付けのハーブティを頂きます。レモンバーベナのドライが缶にぎゅうぎゅうに入ってるの・・・もう飲み放題です。爽やかで長旅の疲れもふっとんでしまいます。ハーブピローもラベンダーが用意されていて、すっかり熟睡の夜を過ごせました。

浴室

客室備え付けの浴室。普段窓のないユニットバスに慣れきった私にはこんな可愛いインテリアのお風呂は心をわしづかみにされてしまいます。でもここでは一度もお湯使わなかったなあ。
というのは、此処のウリの一つ、ハーバルバス(まあ、いわゆる大浴場)に24時間入れるからです。
荷を解いてすぐバスタオル持ってすっ飛んでいきました。3月は「春風のエチュード」というマリーゴールド、レモングラス、ジャスミンのブレンドで、素晴らしい香りに包まれながらゆったりとお風呂に浸かりました。眼下に広がる素朴な自然を眺めつつ、いい香りを鼻からたっぷり吸い、極楽極楽。
滞在中に3回(着いてすぐ、夜、朝)行きましたが、貸切状態!お客さん一杯居たのにラッキーでした。
お部屋でお風呂に入る時のために、春風のエチュードの小袋を一人一個頂けるのにも痛く感動してしまいました。
お風呂関連のもう一つのウリが、ハーブウォーターを使えること!
お部屋にはローズウォーターが備え付けでしたが、ハーバルバスでは若返りの水:ハンガリー水を全身にせっせとつけます。効き目があったでしょうか?どうかしら。
シャンプー、リンス、ボディシャンプーも大好きなローズマリーの香りでデフォルトで鼻腔をくすぐられ、脳が気持ちいいとずっと云っていたような気がします。

おやつ(アイスクリーム工房)

お風呂上りにはなんといってもアイスクリーム。左はカモマイルで、右はスパイス。ほのかなカモマイルの味がするけど、押し付けがましくない風味。スパイスはがつんとしてて美味しい。
工房は5時までだから、お風呂上りにドライヤーで髪を乾かしている時間がもどかしい気持ちでした。ぐるりと園内を回り、あちこちで立派に育っているローズマリーの香りを嗅ぎまくりです。

夕食(「ラ テール」:ホテル内)

このホテルは何もかも素晴らしいのですが、その印象をとても強くしているのはやはりハーブをふんだんに使ったフランス料理のディナーではないでしょうか?ディナーの時にしか開かない重厚な木の扉を開け、暖炉の前の一番素敵な席を用意して貰いました。
食前酒にパスティスを頂きました。ハーブリキュールをグレープフルーツで割ったのですがかなり癖が強いと感じました。途中で大多喜城という日本酒に切り替えました。辛口と書いてありましたが、甘く感じました。美味しくてついつい進みます。
さて、前菜はハーブがふんだんでどれもこれも美味しく、一口含む度に次々と飽きさせないバリエーション豊かな味や香り、食感で楽しめました。
ナスタチウムに乗ったナスのマリネ、洒落? マスタードの風味のするキャベツの仲間にも衝撃を受けました。
お魚料理には牡蠣のオーブン焼。ハーブパン粉で香ばしく焼き上げ、そのおつゆすら勿体なくパンで掬って食べてしまいました。
肉料理は、ポークステーキのセージ風味です。それは勿論美味しいのですが、付け合せのサトイモの塩加減やら外のカリッとした感じとか、たまりませんでした。
パンは、前菜(ガーリックトースト、前菜の鮭のタップナードもつけたり)、お魚(ライ麦パン)、メイン(プレーンな丸パン)とお料理にあわせて変えてくる心憎さ。最後のパンはお変わり自由なので、テーブルにある薫り高いハーブバターの入れ物を空をにして2個食べてしまいました。感動。
デザートは、桜のブラマンジェやガトーショコラ、生チョコ、ミントのアイスクリーム、多分なんらかのハーブゼリー、スイカという盛りだくさんのラインナップ。
スイカ、と云うのが意外で、生まれて初めて3月にスイカを食べたかも。
ブラマンジェとチョコレートが一番のお気に入り。レモングラスのハーブティで消化を助けつつ、フルコースを締めくくりました。
チェックインの手続きもすれば、お料理のサーブもする、創始者にそっくりのあの方はもしや息子さん?
皆さんの素朴な温かいおもてなしに、すっかり寛いで美味しい晩御飯を頂きました。
この日は、おばあさまの米寿を親戚一同が集まってお祝いのお泊り会を催していたようで、なんてお洒落な一族なんだろうと感じ入ってしまいました。88歳のおばあさまもしっかり食べて、日本酒を嗜んでらっしゃいました。
唯一つだけ残念なことが。食後のデザートの時間に、煙草をくゆらす人が居たこと。なぜ、此処は喫煙可なのだろう?ととても不思議に思いました。となりのレストランヴァンヴェールでは全面禁煙なのに。

朝食(パティオにて)

朝ごはんは8時か8時半かを選べ、前者で。あれだけ前の晩食べたのに、朝もペコペコでした。胃に優しいのかも。ひとっ風呂浴びたのも良かったかも。
最初にお水代わりのレモングラスウォーター、オレンジジュース。それぞれローズマリーの花やミントの葉を浮かべて細やかな演出が嬉しい。
ハーブがお皿からはみ出しそうなサラダに、ジューシーな自家製フランク、スモークサーモン、ゆで卵。パンは3種類(トースト、ロールパン、クロワッサン)にジャムも3種。グレープフルーツにコーヒーもしくは紅茶、と実に私の大好きな朝ごはんで身体の中から浄化される想い。
パティオにあるアレンジメント、ユリの香りが心地よい。春らしくミモザもあしらわれています。左に見えるドアが私のA室フェカン。
朝ごはんはお部屋かパティオかをチェックイン時に尋ねられます。余程のことがない限りパティオで取った方がいいと思います。開放感が違います。
食後は再度ハーブガーデンをお散歩。
菜の花が鮮やかに咲いていました。ミモザといい、これといい、春といえばピンクだと思っていたのですが、黄色も春の色なのだと実感しました。
ミモザの木の下からホテルを望む。
丁度この頃はミモザフェアで、女性のゲストにはミモザのドライフラワーをプレゼントしてくれました。
処が、荷物を預け、色々ショッピングした後に戻って引き取ろうとした時、件の息子さん?がひょいとさっき切ったばかりのミモザの束を差し出し「こちらもどうぞ」とにっこり。
私はお花を頂くのが嬉しいタイプの人間なので、何気ないこういうのがとても心に響きます。

イチゴ狩り(ベジタブルガーデン)

ベジタブルガーデンへてくてく歩いてイチゴ狩り。
時期によって値段が違いますが、私の行った時期は1300円でした。
童心に返りますよね。自然の甘さが濃くて、瑞々しい。
夢中で食べて食べまくりました。
30分食べ放題、とありましたが実際何分居たんだろう? 大満足でビニールハウス出るときに「一杯食べました?」と声をかけられ、女性で100個くらい食べル人もいるとか。そして男性より女性の方がたくさん食べるんだとか。
判る気がする。
手を洗う時に、ヘタが器にこんもりとしていた、と云うと「大体70個くらいですね」と判定してくれました。よし、まあまあかな♪
どうも自分のいる畝よりも、よその畝の方が素晴らしい苺がたわわに実っているように感じてしまいます。そんな時は、客観的に自分の畝を見直して。あーなんだか人生と似てるんだなあ、イチゴ狩りって。

昼食「サンドロップス:ベジタブルガーデン内」

ベジタブルカレーセット1050円。
噛み応えのある玄米にかかったカレーは、スパイスがしっかり効いたホットなお味。食事で汗をあまりかかない私が汗ばんでしまうほど。新陳代謝が促進される感じです。美味しかったなあ。
サラダは特に自家製ピクルスが美味しいので、人参や大根を中心にてんこ盛り。・・・あんなにさっき苺を食べたんじゃなかったのか?!
だからハーブティは消化を助けるブレンドで頂きました。フェンネル・クミン・アニス・コリアンダー各シードとレモングラスとのブレンドティーだそうです。
レストランの入り口では、土日限定「八百屋さん」で無農薬のお野菜を売っていました。私は始めてみた細長いラディッシュを購入、すると赤軸ほうれん草も食べてみて、とおまけしてくれました。どちらも美味しい、もろみ味噌をつけて食べました。
こちらは自家製バジルペーストを使ったバジルスパゲティ。
ダイレクトにフレッシュなバジルの爽やかな青みが美味しい。畑から吹いてくる温かい風に頬を撫でられつつ、カレーに汗かくのんびりしたお昼でした。
最後のお買い物の部。
またハーブガーデンに戻り、ショッピング。
今これを書いているのは数日後なんだけど、日常のものとして買ってよかったなあと実感しているのが、ハーブミックス。様々な種類のハーブが袋一杯に詰められていて、250円、安すぎる!近くだったらいいのになあ。
朝ごはんで虜になったフランクも良かったし、自家製スコンは大好きなほろっとしたタイプ!!
今年はガーデニング復活を決意したので、大好物のローズマリーを始め、よく使いそうなものを4つほど苗で買いました。これでミントしか居なかった私のベランダも少しは賑やかになるかな。

帰りも渋滞にどっぷりとはまりながらの帰宅でしたが、次はまた別の季節に行こう。
自然に戻れて心身ともにほぐれた二日間でした。